オーストラリアビールガイドのブログ。
本日紹介するビールはこちら。
ジャカジャン!!
MELBOURNE BITTER(メルボルンビター)です。
メルボルンビターは寡占市場となっているオーストラリアのビールシーンにおける2大メーカーのうちの1つ、フォスターズグループ傘下であるCarlton & United Breweries(カールトン・アンド・ユナイテッドブルワリーズ)にて醸造されるラガータイプのビールである(一文、なげー。)。
通常ビターといえば、英国で製造される上面発酵のビールスタイル、エール等と同意であることが多い。
しかし独自の進化を遂げたオーストラリアでは、製品に「ビター」と名前が付くものでも実際は下面発酵スタイルのラガーであることが多い。
ビールの分類に関して詳しくは「オーストラリアビールガイド」の「ビールの種類」のページあたりに詳しい記載がありますので適当に参考にしてくださいませ。
はい。
うんちくはこれくらいにして。
このメルボルンビターを醸造するカールトン・アンド・ユナイテッドブルワリーズ、通称CUB(シーユービー)等と表記されたりもするが、はオーストラリアビクトリア州のメルボルン近くに存在しております。
そんな、会社が存在するエリアの名前を冠したビールですからきっと旨いに違いありません!
と言いつつ、
「実際は大手メーカー大量生産ビール、テキトーに作ったものに、テキトーに名前付けただけでしょ!」
なんてお考えになられるかたもおられることでしょう。
しかしながらビールのレビューサイトを見るとこれが以外に評価が悪くない!
なおかつ、「オーストラリアビールガイド」の「メルボルンビター」のページを見ても意外にしっかり作られたビールであるということが記されているではないか!!!
というわけで私、管理人のビール太郎がこのメルボルンビター実際の所をぶった切っていきたいと思います。
それではよろしくお願い申し上げます。
メルボルンビター正面
特徴的な茶色を主体としたラベリング。
中心に大きく書かれたMの周りにMELBOURNE BITTERの文字が。
中心の「M」はもちろんメルボルンのMを表しています。
今回用意したのはロングネック(オーストラリアビールガイド:ビール瓶の種類 のページへ)と呼ばれる750mL。大瓶サイズです。
左に並ぶのはスタビーと呼ばれる一般的な小さいサイズの瓶。
ちなみに小さい方はマクラーレンベールビアカンパニーという会社のベール・エールというビール。次回紹介予定です。
後ろから見るとこんな感じ。
ラベルや文字などは一切ない。シンプルな感じです。
上から王冠を見るとこんな感じ。
中心には「CUB」カールトンアンドユナイテッドブルワリーズのロゴと、その周りにメルボルンビターの文字が。
赤メタリックっぽいバックカラーでカッコ良い。
正面ラベル、の左側はこんな感じ。
スタンダードドリンクは2.7。
アルコール度数は4.6%とあります。
妊婦さんは飲んではダメですよというマークや、その他いくつかの記載がある。
正面ラベルの右側。
ブルワリーの住所や、お客様相談窓口的な電話番号が書かれてている。
透かしてみるとこんな感じ。
瓶の色が強くて中のビールの色はうかがい知ることは出来ない。
しかしながら液体はかなり澄んでいるということがわかる。
早く開けて飲んでみたいぜぃ。
外観に関してはこれくらいにして、さっさと開栓して飲んでしまおうではないか。
オーストラリアの瓶ビールは栓抜きは必要なく、ひねれば取れるタイプのものが多い。
ひねって抜く。「シュッッポン!」っと。
グラスに注いでみます。
泡がフタの役目を果たすようにちょっと激し目に、うりゃ~っと注ぎます。
おぉ~、美しいぜぃ。
やや濃い目。しかしコッパーカラーとまではいかない。深ゴールデンカラーとでも呼んでみましょう。日本の大手メーカーのビールよりはかなり濃い目。
見た目だけではなんとなくこってり感、香ばしい感じが伝わります。
泡は表面こそ荒い感じはあるものの、1枚めくればきめ細かさをみせる。
コシはあまりなく。ふにゃぁ~っと、早めに消えていく。。
ただ、特に海外の安いビールにありがちなドブのふちっこに溜まっているような化学薬品ぽい奇妙な泡ではなく(なんて表現!↓↓)ナチュラルな感じで悪くない印象。
見た目はすごくいい。
ウマそうです。
炭酸はそこそこありそう。ゆらゆらと立ち昇る炭酸が次から次へと、グラスのそこから現れては、はかない夢のように消えていきます。
次に香りを嗅いでたいと思います。はい。
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」
おー。!!
麦芽のあまーい香りの後にホップの爽やかさが後押しする。
機械的に作られたジャンキーな香りではなくて、丁寧に造られているという繊細な香り。思いのほか良い。
土っぽさはなく、もう少し言うといつも感じるあのワイルドなオーストラリア感というのが少ない。
さすがにエールとまでは言わなまでもはちみつを始めとするこってりした蜜のような香り、それでいて爽やか、甘みがぎゅっと詰まったような感じが印象的。
なんだ。すんげーやる気がビンビン伝わってくるではないか!
もっと、大量生産テケトーな作りのビールを想像してしまっていた。
すみません。メルボルンビター。。。。この段階で既にみなおしてしまっています。
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
んん~~~。。
あー、、、。
「おぉ!!」
と、本当に思わず声が出ましたっ!
ガツン旨い!!マジで。やべー。全然日本のビールとは違う。
久々飲むけど、メルボルンビターこんなにうまかったっけ?!ってのが第一印象だ。
これまたVBとはちがう方向の味わい。
こっちのほうが圧倒的にイイね。
最初に香りで受けた印象と、味わいの方向性は似ている。
香りで受けた期待をそのまま味わいに持ってきた感じだ。
統一感があると言えよう。
それでいて、軽い。飲みやすい。重さなしでグビグビ飲めちゃうし、強めに冷やせばガンガン止まらないことは間違いない。
また麦芽の甘みがちゃんと出ている。甘さ。いい。
しかしながらあくまで大量生産向け。ブティックビアのように濃密とまではいかない。しかしそれでいてきちんと仕上げてきたよという感じ。薄くはない、全然。
この価格でこの味わいはよくやったよと褒めてあげたい。さすがだぞ、カールトンアンドユナイテッドブルワリーズ。すげーぜ。
ドライな印象はなく、嫌なアルコール臭さやケミカル感、変な酸味は一切無い。
後味よく切れが良い。
まとめてみると、柑橘系ではないが爽やか。
ドライじゃない。こってりじゃない。
むぎむぎしいのかというとむぎむぎしくない。
のどごしはよくガンガンいけちゃう。
繰り返しになりますが、大量生産ビールですので、どちらかと言えばゆっくり味わうのではなく勢いで行こう。そういうビールだと思う。
ただ、少々ぬるめの温度で味わい重視で飲むのもOK。十分旨いと思われる。おそらく香りがしっかり立つのじゃないかなという気がします。
今回私はかなり強めに冷やしましたが、それでも味はしっかりわかる。
ぬるめでも超キンキンでも美味しいハイブリッド。
苦味は非常に優しい、最後に苦味がキュッっと置かれます。最後に来るよ。
そしてこの苦味がまた旨い。オーストラリア独特の「オーストラリア苦味」と私は呼ぶ。
あー。うまい。(飲みながら書いてます)
ボディーはミディアムからライトの軽め。
しっかり作られた。狙ってきちんとこの味にしあげてきたなという仕事ぶりが伺える。
炭酸に関しましては中位かげん。強くも弱くもなく一般的なビールのそれです。
なんだか、テキトーに感じたことを勢いでダラダラと書きなぐってしまいましたが、、、。
総評!
メルボルンビター。超絶うめーーー!!!
その昔、オーストラリアでは超酔っ払った時に
「何だよ、メルボルンビターしかねーのかよー。もっと旨いビールもってこーい!」
なんてぞんざいな扱いをしてしまっていましたが、今回本気でこのビールをみなおしました。
味わいのレベルだけで言えば、オーストラリアの国民的ビールVB(ビクトリアビター)より圧倒的に旨いと感じました。
そんなメルボルンビターに乾杯!
ありがとうMELBOURNE BITTER(メルボルンビター)!
これからもMELBOURNE BITTER(メルボルンビター)!