オーストラリアビールガイドのブログ
本日紹介するビールはこちら。
ジャカジャン!!
株式会社ヤッホーブルーイングさんのフラグシップ「よなよなエール」の新旧飲み比べでございます。
実は過去2回もこのブログにてよなよなエールを紹介してきております。(こことここで)
よなよなエールは大好きですから何回紹介してもよいのですがタイトルにもある通りよなよなエールが実に発売開始から20年の時を経て初めてリニューアルされたとのことで2017年の10月頃からお店で新しいよなよなエールをちらほら見かけるようになってきました。
本ブログではこのリニューアルを勝手に記念し、新旧の飲み比べを行いたいと思います。
よなよなエールを醸造する「ヤッホーブルーイング」さんと「エール」についての説明はもうこの際いいでしょうか、、、。
いや、超超簡単に私が一言でそれぞれを説明してみせましょう。
ヤッホーブルーイングさん = めちゃすげービール醸造会社
エール= ビールの種類の1つ。普通のビールと違って香り高く苦くて旨い。
こんなところです。
試飲の前に少しだけ、新しいよなよなエールがどう変わったかだけは説明しておきたいと思います。
詳しい説明は公式ホームページ
http://yonasato.com/ec/product/yonayona_ale/
や
Youtube動画
に有りますのでそちらを参考にしていただくといたしまして概要だけ。
新よなよなエールの変更点
・最大限に引きだされた鮮やかなホップの香り
・喉をとおったあともゆったりつづく香りの余韻
・世界をめざして磨いた技術をよなよなエールに
とのこと。
Youtubeの動画なんかを見るとお分かりになりますが、新よなよなエールは香りが圧倒的に華やかになっていて比べて飲んだら違いは明らかとのことで、カスケードホップの特徴であるグレープフルーツ的柑橘様の香りをよりフレッシュに感じられ、香りがバックグラウンドでずっと感じられるように設計されていると。ふむふむ。
これ以上書いてしまうとYoutube動画の書き写しになってしまいますので興味がある方はぜひ上記URLにてご確認くださいませ。
まぁ、要約すれば20年かけて考え抜いてきた変更が加えられているのだなということでよろしいでしょう。
さて前置きはこれくらいにしましてそれでは新旧よなよなエールに迫っていきたいと思います。
まずは外観から。
新旧の缶を正面から見た状態です。左側が以前のもの、右側が新しいよなよなエールです。
いかがでしょうか。見た目はほぼ同じで間違い探しレベルの違いしかないのですが月の色が違う、それから缶の下に書かれている文字「香りのエールビール」が新よなよなでは「クラフトビール」に変わっています。
以前はペールエールだということを全面にうたっていましたがいまはクラフトビールであることを訴えたいということでしょうか。
横絡から見た状態。こちらも新旧での違いは月の色くらい。
バーコードは47478619(「よなよな」から始まります)に変更なし。
反対の横全く同じ。
後ろ絡みたところ。こちらはだいぶ変化があります。
どちらも遊び心満点の記載となっていて若干ゆる~いところが好きです。
上から見たところ。プルトップにも見た目に違いは無し。
さてそれでは注いでいきます。
泡が蓋の役目を果たす用に最初はエイッ!と激しく注いで泡が落ち着いてきてからゆっくりと注ぎます。
以下の写真は左が新よなよなエール、右が旧よなよなエールで並んでます!
缶の外観写真を取った日と、テイスティングの日が異なるため、並べ方を間違えてしまいました・・・・。すみません・・・・。
新と旧の泡の量が違うのは完全に私の入れ方が悪いというか、力量不足ですな。。。
すみません。
液体の色ですが新よなよなエールのほうが薄く見えてしまっておりますがこれは光が左側から当たっているためです。
実際の色は殆ど見分けがつかないくらい同じ色合いをしております。
深いゴールデンカラーからやや赤茶けた色合い。光加減や見る人によってそんな印象を受けます。
新よなよなエールの泡。
こんもり盛り上がり滑らかできめ細かい。
液体からはきめ細かな泡がこれでもかこれでもかとたちのぼる。
旧よなよなエールの泡。
こちらも新よなよなエールと変わらない印象。入れてから少々時間がたっての撮影の為、ポコポコとした泡が見える状態となってしまった。
では試飲の前にまずは香りから。
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」(旧よなよなエールを香る)
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」(新よなよなエールを香る)
ぐはっ!
圧倒的に新よなよなエールのほうが香りが開いている。
もちろん旧よなよなエールも素敵な香りですよ。スッキリ爽やかグラッシーなるホッピーなるジューシーな香りがしますが、それよりも圧倒的に新の方が強いです。
両方共同じ条件で冷やしてますので同じ温度であれば香りは新のほうが強いということがわかります。
ただやはりどちらも同じ線上にある方向性は全く同じ。香りだけでは新のほうがより発展し強烈な味わいを持つのではないかという印象を受けます。
ホップの強烈な香りにやられてモルティー感はやや抑えめ。そこかそこかと探すと甘い麦芽の香りもいただけます。
では引き続き試飲へ移ります。
まずは旧よなよなエールから。
それでは頂きます!かんぱーい!
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
ぐわぁー。う、旨い。
やっぱりよなよなエールうまい。特別なひととき。
そして間髪入れずに新よなよなエール頂きます。
かんぱーい!!
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
うぉーーーおおおお!!!!
こう来たか!
そうか!!こう来たのか!!
これなのか!!これがヤッホーブルーイングさんの回答なのか!
そういう印象。(伝わらないって。。)
まずそもそもどちらも極めて旨いです。
ですから新しい方がおいしいということはなく方向性がどう変わったかということではないでしょうか。
新旧いずれにおいても口に入れた途端にグワーッと香りが口のなかを広がり一気に鼻へ駆け上ります。
太いボディー感が顔周りを支配するとともにじわ~っと喉、食道、胃へと駆け抜けとても幸せな気持ちにさせてくれる。
よなよなエールに対する思い強すぎでしょうかね。
まぁ、すげー旨いってことで。
ベースにこの旨さがあるとして、新よなよなエールのほうがまず全体的に味も香りも鋭くて強い。
特に香りかな。より強烈な柑橘香りが吹き抜ける。探さずともすぐ目の前にある、ガッチリとした輪郭をもつ香りは最後まで続くので、ともするとホップに支配されがち。非常にグラッシーグラッシー草原草原のフルボディーロングラスティングテイスト。
でもそれをあえて狙っての今回の変更でしょうからここはリスペクトいたしたいと感じます。
麦芽度合いはどちらも同等と感じますが苦味は旧のほうが若干強く感じます。でもそれは新よなよなエールの柑橘感に隠れているからで、苦味を数値で表せばどちらも同じじゃないかなぁという気がします。
また新よなよなエールの柑橘香は非常に攻撃的。旧ももちろん強烈な味わいはありますが、攻撃的なほどではないため、新と比べるとまろやかにすら感じてしまう。
まとめると以上のような感じです。
新よなよなエールも旧よなよなエールもどちらもうまくそれぞれの良さが有ります。
車で例えると古いスカイランGT-Rと最新の日産GT-Rを比べているという違いでは無いと感じます。
上記では、もちろん新GT-Rのほうが技術も進化し誰が乗ってもすごい車そう感じるはずです。
今回の違いは、最新の日産GT-Rと最新のレクサスのLSどちらがいい車か?という問いかけのような気がします。
(いやこれだとそもそもメーカーが違うため無理がある表現ではある。。ものの・・・。なんとなく、わかって・・。)
これはもはやどちらがいいということは無く乗り手の好み、印象、思い入れではないでしょうか。
旧よなよなエールがとても完成されておりますので、新しいよなよなエールが確実に万人にとってよりうまくなった言うとそうではなく味わい、印象が変わっている為、GR-RとLSの違い、と捉えるのが良いと考えます。(いや、それも無理があるのはわかってますが・・)
さらに言えば私の母親は非常に古い人間でビール好きの方からはとかく酷評を受けるアサヒスーパードライなんかが大好きなわけです。
そんな母親にかつてよなよなエールを飲ませてみたのですがひとこと「まずい。変なビール。」とか言うわけです。
軽自動車に乗り続ける母親にとってはGT-RだろうがレクサスLSだろうが乗りにくい車に違いありません。
ペールエールの存在を知らない人間にとっては今回の進化にもきっと興味のないことでしょう。
(話が違う方向にそれてるか・・・。)
でも私にとってはこのよなよなエール、素晴らしい進化だと捉えています。
ヤッホーブルーイングさんが考え抜いて出した回答をリスペクトするとともに、この進化を受け入れ感謝しこれからも変わらず愛し続けようと考えます。
そして今までとても素晴らしひとときを過ごさせてくれた旧よなよなエールに感謝を申し上げたいと思います!
ありがとう旧よなよなエール!
ヤッホーブルーイングさんの思い入れが詰まった新よなよなエールの進化、皆様はどのようにお考えになられたでしょうか。
とにもかくにも、新よなよなエール、これからもどうぞよろし~くねぇ~。(安室奈美恵 CAN YOU CELEBRATE? 風に。)
↑新よなよなエール
ありがとう新旧よなよなエール!
これからも新旧よなよなエール!