タイガービール クラシック スペシャルエディション

おっしゃー!
新年あけましておめでとうございます。

今年もどんどんビールの紹介をしていきたいと思います。
オーストラリアビールガイドのブログ。

2013年一発目の紹介はこちら!
ジャカジャン!!!

タイガービール クラシック スペシャルエディション

タイガークラシック スペシャルエディション(Tiger CLASSIC Special Edition)。
シンガポールのタイガービール、その派生商品、クラシックスペシャルエディションの紹介です。

タイガービールといえば皆様もご存知シンガポールを代表するビールなのですが、実は私それくらいの知識しかありませんでした。
しかし今回調べてみるとこれまたこの企業を取り巻く環境というのが色々複雑だったりします。
細かくは省きますが概要はこうです。
このタイガービールを製造する会社は、「アジア・パシフィック・ブルワリーズ社(APB)」というところで、APBはシンガポールを中心にアジア太平洋沿岸地域に広く展開をしているとの事。
でこのAPBというのは2つの会社の合弁会社として立ち上げられました。
1つはシンガポールにあるドリンクや不動産のコングロマリット、「フレイザー・アンド・ニーブ(F&N)社」。
もう1つはオランダにあるビール最大手「ハイネケン社」。
です。

で、さらにハイネケン社が2012年の8月にAPBの全株式取得を発表。
APBはハイネケンに買収されることとなったのです。

で、なぜハイネケンがAPBを買収しなければならなかったかというと、同じエリアで海外への進出を大きく狙っているタイのアルコール飲料大手「タイ・ビバレッジ・グループ」がF&Nの株式を買収しようとしたからだそうです。
オーストラリアでのビール会社もこんな感じで買収買収の繰り返しでしたがやっぱり世界はどこもそれほど変わらないのかもしれませんね。

この話まだまだ続きはあるのですが詳しく知りたい方はウェブ検索していただくとこのあたりの話は簡単に見つかりますからそちらを参考にしていただくとして話を戻します。

それではビールに鋭く切り込んでいきたいと思います。

タイガービール クラシック スペシャルエディション

冒頭でも申し上げましたが、今回紹介する「タイガークラシック スペシャルエディション(Tiger CLASSIC Special Edition)」、これ実は皆様が普段良く知っている濃い青色が目印のタイガービールとは違う製品。
一般的なタイガービールは日本でもちょっと大きい酒屋さんやスーパーなどでも入手可能だと思います。

しかし今回紹介するのはクラシックでかつスペシャル・エディションなんです!(笑)
何がスペシャルってまず入手がメチャ難しい。
どうやらこれシンガポール空港内の免税店、しかもさらに出入国検査が済んだ人でしか立ち寄れないエリア。そこのDFSでしか入手できないみたいですよ。
(もしどこか他でも買えるよというのを知っておられる方、見えましたら情報提供頂けるととても嬉しいです)
さらに使用される麦芽はクリスタルモルトであるということが全面に打ち出されている。
甘みが強い印象を受けます。

で私、シンガポールに訪れることはありませんからどうやってこれ手に入れたかというと。
シンガポールの友人が日本に訪れた時におみやげとして頂いたんです。
この場を借りてお礼させて下さい。

「ベンさん。素敵なビールをありがとう!」

しかもベンさん、場合によっては日本に住むこともあるかもしれないと。
もしそうなれば是非このブログに出演願おう(笑)。
おっと、完全にこのブログを私物化してしまった。まぁいいか(笑)。

では例により写真とともにこのビールを見ていきましょう。

タイガービール。
美しいゴールドカラーのバック、随所にはタイガービールの青が施され赤でCLASSICの文字が。その上下には筆記体で「Spesial Edition」とある。
カッコいい。
タイガービール クラシック スペシャルエディション

横には英語でうんちくが。
クリスタルモルト、やべーよとある。
タイガービール クラシック スペシャルエディション

反対側には横文字でうんちくが。
このビールを最高に楽しむには4度~6度に冷やしてくださいとある。
タイガービール クラシック スペシャルエディション
結構低温で飲ませるのだなぁ。
クリスタルモルトであることを考慮すると8度ほどでもいいかななんて思ってしまう。
さらに私は(冬限定で)温かいビールも平気で飲めるので10度くらいでも悪くないか(笑)。

プルトップはこんな感じ。
日本のものとは大きく変わらないが注ぎ口はやや横に広め。
タイガービール クラシック スペシャルエディション

内容量は330ml。日本のものより若干少なめ。
アルコール度数は5.5%
タイガービール クラシック スペシャルエディション

それではグラスに注いで見ます。
コポコポコポコポ~~っと。
タイガービール クラシック スペシャルエディション
おぉ~。
かなり濃い目の色合いが。美しい深銅色。
いい色だなぁしかし。

泡はかなりクリーミーだった。
その形状を比較的長く保ちました。泡も美味しそう。
しかし写真、泡が色飛びしていて見にくいなぁ。ごめんなさい。
タイガービール クラシック スペシャルエディション

ではいよいよテイスティング、いきます。
まずは香りから。
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」
おぉ~。めちゃくちゃいい香り。
もっとどこにでもある薄いビールを想像していたのですが。(ごめんなさい)
意外でした。いい意味で期待を裏切ってくれました。

麦芽とホップがうまく調和された爽やかかつフルーティー、甘い香り。
日本のビールで言うとプレミアムモルツとかそっち系のビールであることは間違い無いですね。
でもプレミアムモルツより香りは断然強烈。日本のビールではなかなかみられないレベルです。
この香りを一言で表現すると、ズバリ!ハチミツの香りですね。
若干パリっとした香りもありますね。ナッツ系とまでは言えませんが。コシがあります。
ちょっと驚き。味も期待できそう。

では飲んでみます。
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を抜く音)。」
うわぁー。
うっ、ウマイよっ!めちゃくちゃうまい。想像したよりずっといい。
これが最初に受けた印象。
香りで受けた印象がそのまま味に現れている。
口に含むとやはりまずはフルーティーな味わいが支配する。ハチミツ、花の蜜、りんごジュースのような凝縮された甘み。
その直後すぐに苦味が来る。舌の奥の方で感じるとても重い、ドンと来る苦味。
いい。かなり味わい深い苦味だ。しっかりと濃い目。
そしてフィニッシングがまたすばらしい。
日本のビールっぽくなくてシンガポールの風を感じる。(すいません、ただの表現力不足です。)
日本でよく飲むピルスナーのようにキレがあるというわけではなく最後までこのビールの存在感を感じることが出来る。
最後には強めのアルコール感が少し残る。「スキンッ」と口内を刺激していきます。
人によってはちょっとアルコール臭いと感じるかもしれませんが私は大好きです。
5.5%とめちゃくちゃ高いわけではないがアルコール度数が高いような印象を受ける。

麦芽の旨みもホップの香りもしっかり出ていると思う。
原材料ですが缶にその記載が無く、またウェブサイトを探しまわったのですが見つけられませんでした。
しかしこの味は間違いなく麦芽とホップのみで副原料はなしだと思う。

完全にプレミアムビールの味わいで、芳醇、コク深くゆっくり飲むタイプ。
方向性はエビスビールのようかな。プレミアムモルツよりもっとコッテリしている。
味わいよく香り強い。
日本のスーパードライのようにガツンと冷やしてノドゴシしでゴキュゴキュ飲むタイプとは全く違うため、そういうビールがお好きな人には向かないのかもしれません。

ただ非常に良いビールであることは間違いない。
シンガポールにご旅行の際は絶対入手したい一品であることまちがいなし。
入手しづらい事もまたレア物感が出ていていいですね。

残念ながら私は普通のタイガービールをほとんど飲まないので是非普通のタイガービールと比べながら飲めばよかったと感じております。
あ、まてよ。まだビールあと2缶残っているからどこかで見つけてきて是非比べてレビューしてみたいと思います。
約束はできませんが。頑張ってみます!

タイガービール クラシック スペシャルエディション

そんなこんなでありがとうタイガービール!
これからもタイガービール!

本年も宜しくお願い申しあげます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする