オーストラリアビールガイドのブログ
本日紹介するビールはこちら。
ジャカジャン!!
キリン一番搾り、新旧の飲み比べです。
オーストラリアビールガイドのブログが2年以上の沈黙を破り復活。
(あ、だれも当サイトの再開を望んでいたわけではないですが・・・・・。)
復活第一弾、前回はキリンの秋味をお送り、今回はこれもまた今さら感満載なのですがキリンの一番搾り新旧対決です。
ビール通はもちろんご存知でしょうか2017年の6月にキリンは新一番搾りの発表を行い、同年の7月末頃から販売を開始。新たな一番搾りが市場に投入されていったのでした。
2017年10月頃になって本ブログ復活の準備をしている際、どうしてもこの飲み比べを行いたくなり周りのお店を徹底的に探すも旧一番搾りが一つも見つからないという状況※。
(※実際は、瓶ビールであれば2017年10月時点でもまだ多くのお店で旧一番搾りを見つけることができました。ただ、どうしても缶ビールが欲しかったのです。それがどこを探しても無かった。)
諦めかけたその時、ふと立ち寄った東京、新宿「ヤマダ電機 LABI新宿西口館」にデッドストックとしてゴロゴロと存在していたのです!!この時期すごく貴重だぞ!!
すごいぞヤマダ電機!!
早速適当に買い占めなんとか新旧一番搾りのレビューを実現させることができたのです。
新旧一番搾りの違い
新旧一番搾りの違い、これもメーカー含む様々なサイトで語られてますので今更感満載でしょうから詳細は省きます。
ちなみにメーカーさんのサイト
新・一番搾り、何が変わった?おいしさのヒミツを科学的に検証!
こちらに詳しい記事があります。
かいつまんでポイントだけ説明致しますと、
・2017年全工程を一から見直し「麦のうまみアップ」とより「調和のとれた味わい」を実現
・麦芽から引き出されるうまみの元となる成分、窒素量が4%上昇。麦本来のうまみがさらに味わえるようになった。
・仕込み工程を最適化することでこれまでやや突出していた酸味を穏やかに
・フルーティーな甘さにつながる香気成分「エステル」を抑制。後味がすっきりする香味も実現
→結果、クセが無く、より調和のとれたバランスの良い味わいに進化
ということだそうです。
今までも非常にバランスが良い味わいという印象でしたが、新旧一番搾りの味わいは果たしてどれほど違うのかビールの外観から味わいへと迫っていきたいと思います。はい。
キリン 新旧一番絞りの外観
キリン一番搾り正面。
正面からの見た目は大きく変わってません。デザインは刷新と言うより、マイナーチェンジレベル。
新一番搾りはビールのしずくが立体的になっている。
アルコール度数はどちらも5%とあり、変化なし。
裏面。新しい方には「新」の文字が。
またこちらの麺は新一番搾りのしずくが更に大きくなっている。
よこ。
ほぼ見た目に違いは無し。
反対側の横。
成分表を見ると新しい方はエネルギー糖質ともに僅かに抑えられており、食物繊維の量がごく少量増えている。
味わいの変化に影響は出るのか。
プルトップ
旧一番搾り。
プルトップ。
新旧一番搾り。旧一番搾りが銀色に対し、新一番搾りはプルトップの面もゴールドへと変更してきた。
ではビールを注いていく。いつもながら最初はややあら目に「おらおらー!」と、その後はゆっくりをフタをするように優しく注いでいくのである。
注ぎ終わり。
左側が旧一番搾り。右側が新一番搾り。
どうだろうか。液体の色合いはほぼ同じか。こうして写真でみると旧一番搾りのほうがごくごく僅かに濃く見えるだろうか。
実際のテイスティングの時は肉眼ではその違いはわからず全く同じ、完全に中身同じなんじゃないかと言った結論を出していた。
泡。
条件などにもよるので一概にそうだとは決められないが旧一番搾りはやや粗め、ポコポコとした大きな穴の空いた状態となった。
対して下の新一番搾りは非常に細かくなめらかつクリーミーな泡。
液体から立ち上る泡なんですが、多分コレ冷やしすぎたせいだと思います。
どちらからもほとんど登ること無く、時々チラッ~、チラッとごく小さい気泡が駆け上がる程度。
うん。コレは冷やしすぎたせいだということにしよう。
キリン一番絞り新旧 試飲
それでは試飲へと移っていきます。
と言いつつまずは香りから。
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」(旧一番搾りを香る)
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」(新一番搾りを香る)
ん~。むむむ・・・。
旧一番搾りからは麦芽のやや甘い香りが立ち上るが新一番搾りからはそれがあまり感じられない。抑えた香りとなっております。
とは言え旧一番搾りもしっかりと匂いをかいでみないとわからない。あえてテイスティング的に香ってみないとわからない。
そんなレベルですのでこれらが味に大きく影響することは無いと感じます。
しかしいずれにしてもスッキリとしていて、こってり系や花が開いた系の香りが出ているということはありません。
とても優しい香りです。
それでは飲んでみます!まずは旧一番搾りから。
いただきまーす。かんぱーい!
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
うぉっ。旨い。
では次に新一番搾り飲みます!
かんぱーい!
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
うわっ。。。
くっ、、、。
ど、どちらもうまい。さすが一番絞り。
旧一番搾り、味わいは今更あえて説明する必要はないかもしれません。
非常にスッキリして喉越し良くそれでいて味わいも強い。最後に優しいフレーバーほのかな苦味が立ち上る。
新たにテイスティングしてみて意外なのは優しい甘みがありミネラル的輪郭もあるということ。
ただこの旧一番搾りでさえも私には酸味があるとは感じないしましてや雑味など一切ない。非常にピュアクリーンな味わいだと感じます。
うん。さすが長きに渡り皆に愛される製品だけのことはある。優しさと旨さの輪郭を持ち合わせた感じ。
そして新一番搾りである。
一番搾りの味わい、方向性は全く同じでより軽く優しく、繊細にしたというのが最初のイメージだ。
正直上手く言えないが、ロングヘアーの女性が春に髪の毛をすごく切り落としてふんわりボブの優しい雰囲気で現れた。色はパステルカラーに。こんな感じなのである。
飲み始めの味わいやボディー感に変化は殆ど無く、最後の飲み終わり鼻を抜けていくフレーバーが最高にスッキリしている。
そして、旧一番搾りで感じが甘みやミネラル感が抑えられている。結果優しいという表現がぴったり来る。
苦味レベルは新旧ほぼ変わりがないと行ったところ。
おそらくこの変化はメーカーさんの力作、あえて狙ってこの違いなんだろうけど。
おう。はっきり言おう。
味の違いはほとんどねーぞ。
いや、コレだとお前が味音痴なだけだと言われてしまう・・・・・。
なんていうの、どんな料理にでも合うようにより繊細にした。こんな感じです。
ちょっとメーカーさんの更に万人受けさせようという感が見えてまして、スーパードライ対抗なんじゃないだろうかと勘ぐってしまいたくなる。
そういう変化じゃないでしょうか。(そこのところ、どうなんですか?キリンさん?!)
とは言え上記の通り、基本一番搾りの路線は全く外れておらず今まで通り楽しめる。
料理にも間違いなく合うし、暑い夏にウンと冷やして喉越しでゴキュゴキュ行くもよし。
冬にゆっくりとコタツで飲むもよし。
非常に万人受けするビールである。
改めてこの一番搾り飲んでみてとても良いビールだということがよくわかりました。
そして、残念ながらもう二度と旧一番搾りを飲むことは無いのかと思うと、とても寂しい思いはあります。
旧一番搾りにはお礼を言いたいと思います。今までありがとう!
新一番搾りこれからどうぞよろしくねー♪っと。
そしてうまいうまいと言いながらあっという間にどちらも飲みきったのでした。
ありがとう新旧一番搾り!!
これからも新旧一番搾り!!