RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

オーストラリアビールガイドのブログ。
本日紹介するビールはこちら。
ジャカジャン!!
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)です。

RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

レシャスピルスナーはオーストラリアの2大ビールメーカーであるビール会社フォスターズグループが所有する国内最大のビール醸造所、Carlton & United Breweries(カールトン・アンド・ユナイテッドブルワリーズ)にて作られるビールでピルスナーと名前がつくとおり、ピルスナースタイルに分類される(オーストラリアとしては)歴史のあるビール。

レシャスピルスナー。これはまさに忘れられた逸品とでも言っていいのではないかと感じております。
理由はこのビール、シドニーが存在するニューサウスウェールズ州のみでしか販売されていないからです。
前述のカールトン・アンド・ユナイテッドブルワリーズはビクトリア州のメルボルンにあるのですがここからわざわざニューサウスウェールズ州にだけ運んで販売。
他の州でも売ればいいのにと思ったりしますよね、、、。
オーストラリアに住む日本人のかたがたでも、ましてやシドニーに在住の人でもあまり知らないのではないかと思ってます。(シドニーっ子はさすがに知ってるかな。)
というわけで、超・大手ビールメーカーが作る、1897年からの歴史あるいささかレアなビールなのです。

そんなレア物ですからニューサウスウェールズ州内にて「レシャスピルスナー」なんてオーダーしようものなら、これはれっきとした「オーストラリアビール通!」っぽく振る舞えていたりするのではないかとか、勝手に思っております。(そんなことないか)

レシャスピルスナーの詳しいオフィシャルなうんちくは公式サイト「オーストラリアビールガイド」内のビールメーカー「レシャスリミテッド」やビール製品の紹介「レシャスピルスナー」の中に堅苦しくダラダラと紹介してありますので(おっと失礼)そちらを参考にして頂きたいのですが、私なりの言葉でもう少し補足させていただきます、このレシャスピルスナー。

ピルスナーといえばチェコのピルゼン地方を発症とし、製法や原材料等やはりピルゼンに似せて作ったりするものが多いのでしょうが、このレシャスはオーストラリアの歴史的醸造家レッシュがオーストラリアとしてのピルスナーを確立した、そんな偉大な製品だと思っております。
レシャス(のビール会社)が誕生したのが1897年。それから現在までこのピルスナーはやや形を変えつつも、そして造られる会社は変われどそのベースは変わらずに現在まで受け継がれてきたのですから素晴らしいビールであることは間違いありません。

で私こと、オーストラリア太郎、実はシドニーへ住み始めた頃、かなり早い段階からこのビールに気づいておりまして、当時は全くビールに詳しくなかったのですが(今も、詳しくないけど)、
「なんか、日本のビールに似ててうまいなぁ。」
と感じたことから、続けて飲むようになり、気がつけばパブで見つければVBよりも先にレシャス。それほどのお気に入りでした。
日本のビールに似ていると感じたのもそのはず、日本で一般的に飲まれているそのほとんどはピルスナースタイルという分類であるためです。
またよく飲んでいた頃の印象では軽い感じでスッキリとそして最後に程よい香りが残る、そんな記憶が有ります。
実はレシャスを飲むのはおよそ4年ぶりくらい。
本日はどう感じるか。
もう、どーでもいい前置きはこれくらいにして、いざビールにクローズアップしていきたいと思います。
まずは外観あたりから迫っていきましょう。

レシャス正面
昔から変わらないごく薄い水色バックに濃い水色のメインロゴ、赤文字の筆記体。
若干の時代を感じさせるデザインですが、オーストラリアっぽくてとても好きです。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

今回はロングネックと呼ばれる大瓶を用意しました。750mlです。
左に並ぶのはスタビーと呼ばれる一般的な小さいサイズの瓶。
CARLTON DRAUGHT(カールトンドラフト)とRESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

裏側はこんな感じ。
ラベルなど何も貼っていなくてスッキリとした感じです。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

上から見たらこんな感じ。
栓には何も印刷されておらず、シンチュウ色でツルンとしてます。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

正面ラベル、左側。
スタンダードドリンクは2.6。
アルコール度数は4.4%とある。
レシピが変わる2010年頃は4.6%有りました。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

正面ラベルの右側。
まぁ、大したことは書いてない。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

透かしてみるとこんな感じ。
よくわかんないけどウマそうに見えるということで。。。。。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

とりあえず外観はよしとしましょう。
早く注いで飲みたいですということでグラスに注いでみます。
コポコポコポ~~~っと。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

ほほー、こう来たか。
若干軽めのストローカラーとでもいいましょうか。
薄めの色ですが決してシャビシャビではなく程よい色加減が伺えます。
泡はかなり粗めの感じでコシはそこそこ。やや早めに消えていくという感じ。。
これだけ見るとケミカル感を残してそうな感も否めませんが、泡だけでは何とも言えません。
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

液体の中を駆け上がる泡はそれほど多くはありませんが、だからと言って炭酸感が弱いというわけではないのがオーストラリアビールの特徴の1つでは無いでしょうか。
(かつていつもそうだった)

それではようやく試飲に移っていきたいと思います。
まずは例によって香りからいってみましょう。
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」
はっは~んー??!!
やはりというか、まず最初に感じるのは安心系のオーストラリア大量生産向けビールのごく一般的な香りだ。
オーストラリアの風土を存分に感じられる、繰り返しで恐縮ですが、安心する香り、まぁコレをジャンキーな香りと表現される方も見えるでしょうが。私は好きです。
またホップの軟やかな香り、そして麦芽でしょう、甘さ加減も軽く立ち上りケミカル感は感じさせない仕上がりとさせているところがまた印象的です。とてもよいです。

それでは飲んでみます。。かんぱーいっ!
RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
んん~~~。。
あー、、、。
やっぱ久々に飲んでも間違いなくオージーが言うのと同じ表現になってしまう。
「クリスプだ!」
crisp(クリスプ)。他の国の英語の事は私全然知らないのでいけませんが少なくともオーストラリアでは白ワインでよく使われる表現です。
英語の意味は(ポテトチップスなどが)「パリっとした」とか料理などで表現が「カリカリとした」等といった意味で使われます。
で、これをアルコール飲料に持ってきた場合「キレがある。」となり、それがスッキリした感じを得るような、そんな時に使われると思います。

でこのレシャスまず飲んでみるとやや薄味。これが軽さとすっきり感を演出。なおかつ若干酸味がある。
まさに「クリスプ」としか言い様がない。
ボディーはミドルからライトボディー。
ホップの爽やかさに後から麦芽の軽い甘み系風味、そして最後に苦味とコーンの風味がグイッと後押ししてきます。
いいっ。いいぜ。メチャクチャいい。
昔大好きでシドニーでガンガン飲みまくっていた頃の記憶が一瞬で蘇る。
残念ながら苦味はややケミカル感を残し、雑味がありますがそれが気になって飲めないといったことは全くありません。
むしろこれを「オーストラリアのワイルドさっ!」とポジティブに捉えることもできます。
炭酸はとても強いわけではありませんが、十分ありクリスプかつすっきり感をしっかり演出。
アルコール臭さもありません。

二口目、やはりやや酸味を残し、あれ?麦麦しさを感じる。
もう一口。やっぱり麦っぽいぞ。

こんなかんじでした。

総評としてはとてもオーストラリアっぽいやや軽めのスッキリとしたビール。

キンキンに冷やして夏の暑い日にグバーーーーーーーーーーっ!っと飲みたい。
そうしたら絶対うまい。
毎日飲んでもウマイし、久々飲んでもやっぱりウマイ。

そんなレシャスに乾杯!

RESCHS PILSENER(レシャス ピルスナー)

ありがとうRESCHS PILSENER(レシャスピルスナー)!
これからもRESCHS PILSENER(レシャスピルスナー)!

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