スタンダードドリンク

オーストラリアビールガイドのブログ。
本日紹介する記事はこちら。
ジャカジャン!!
スタンダードドリンク(Standard Drink)についてです。

スタンダードドリンク  スタンダードドリンク

このサイト内でオーストラリアのビールを紹介するたびに度々「スタンダードドリンク」という言葉を使ってきました。
本日はこのスタンダードドリンクについて紹介したいと思います。

実は詳しい説明はオーストラリアビールガイド内の「スタンダードドリンク」のページにかなり詳しい説明が有ります。
が、なんだかあっちのページは堅苦しいんですよなんか、口調とか(おっと失礼、、。)。
なのでこっちではもっと軽~くポップに紹介していきます。
それでは行きます。

まず1スタンダードドリンクの定義から。

1スタンダードドリンク = 純アルコール10g(12.5ml)

のことである。

そもそも純アルコールってなにかよく分かりませんが。。
wikipedia的なものから拝借しますと、純アルコールとはエチルアルコールのことであり、その分子量は46.07、化学式はC2H5OHであり・・・・、そんなことはどうでもいいか。良くないか。
まぁ、100%アルコールみたいなものといった感覚的な理解で良いのではないかと想像しております。

純アルコール10gが含まれる飲み物はどんなものであれ1スタンダードドリンクと表現します。
なので、アルコール度数が低いビールだと1スタンダードドリンクで飲める量は多いし、ウィスキーのようなものはアルコール度数が高いからちょっとしか無いのだなとこれも簡単に想像できることでしょうか。

1スタンダードドリンクの計算方法は

容量(リットル) × アルコール度数(%) × 0.789

という公式で求めることができます。

オーストラリアで販売されるアルコール飲料には必ずその製品で摂取できるスタンダードドリンク量が記されています。
よく下のような図で示されております。はい。
これはビール瓶に貼ってあったりして、ビール瓶1本で1.5スタンダードドリンクになりますという意味。
スタンダードドリンク

これはワインボトルに貼ってあって、ボトル1本で8.0スタンダードドリンク有りますよという意味です。

スタンダードドリンク

それでは、もう少し具体的に紹介致します。
少し前にこちらで紹介している「カールトンドラフト」を例にとってみますと、

下の写真に有りますように容量は375ml、
スタンダードドリンク

アルコール度数は少し見にくいですが、青いまるで囲った中に4.6%とあります。
スタンダードドリンク
これを上記式に当てはめますと、

0.375 × 4.6 × 0.789 = 1.361025

になります。
この瓶には1.4スタンドードリンクですよと表記があり、上記計算と(ほぼ)一致します。
スタンダードドリンク

カールトンドラフト1本飲んだあなたのアルコール摂取量は1.4スタンドードリンク、純アルコールで言えば14g(17.5ml)ですよ。
ということになります。

今度は前回紹介した「レシャスピルスナー」で計算してみましょう。
こちらはロングネックという大瓶サイズ。1本750ml
スタンダードドリンク

アルコール度数は4.4%。少し見にくいですが。。
この写真でスタンダードドリンクも2.6と描かれているのがわかります。
スタンダードドリンク

上記式に当てはめますと、

0.75 × 4.4 × 0.789 = 2.6037

です。
レシャスピルスナー瓶に描かれている「2.6」スタンドードリンクの表記と一致しております。

仮に、カールトンドラフトとレシャスピルスナーを飲みきった場合、現在のスタンドードリンク総量は4.0(純アルコール40g(50ml))ということになります。

ではこのスタンダードドリンクを知ったからといってどんなことがあるのかという点ですが、オーストラリア政府 国立保健医療研究委員会(Australian Government National Health and Medical Research Council (NHMRC))というところが男性は1日4スタンダードドリンクまで、女性は2スタンダードドリンクまでにしましょう。
また1回での飲酒では6スタンダードドリンク以上超えないようにしましょう。それ以上飲むと健康被害が有りますよと言っております。

それからもう1点、オーストラリアでは軽い飲酒運転なら認められているというのはよく知られることですが、大まかな目安として最初の1時間で2スタンダードドリンク、それ以降は1時間に1スタンダードドリンク以内の飲み方をしていれば飲酒に引っかからないくらいですよ~的な目安としているようです。
まぁ、これ体質とかにもよると思いますので、いかにもオーストラリアらしい表現だなと感じたりしますが。
ちなみにですが、オーストラリアでは州によって法律は違うものの概ねどこの州でも血中アルコール濃度が0.05%以内であれば飲酒運転とみなされないとのことでして、上で説明した飲み方ですとこの0.05%を超えない位だそうです。

以上スタンダードドリンクの説明でした。

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