オーストラリアビールガイドのブログ。
本日紹介するビールはこちら。
ジャカジャン!!
XXXX(フォーエックス)ビター(XXXX BITTER)
オーストラリアのビール会社最大手の1つ、ライオンネイサンという巨大ビール会社が保有するビールブランドの1つ、フォーエックスです。
オーストラリアのビールやワイン大手は吸収・合併などをさんざん繰り返して非常に複雑な会社形態をとっています。
フォーエックスを醸造しているブルワリーはカッスルメインパーキンスという所で、その名前もかっこいいです。
そしてカッスルメインパーキンスの上に立つライオンネイサン(という親会社)の上に立つライオンネイサンナショナルフーズ(現:ライオン)の株式を100%保有しその頂点に経つのは日本の超・大手キリンホールディングスだったりします。
そのキリンホールディングスも三菱のグループだったりして、、。なんかこういうの怖い。。。
我々下民には大きな力のことはわからんですよ。
ライオン辺りまでの詳しいことはオーストラリアビールガイドのビール会社の説明「オーストラリアのビールメーカー」や「ライオンネイサン」等をご参考に頂くと致しまして。
本日のビールはXXXXビーターです。これは「フォーエックス」と読みます。
どうでもいい話ですが醸造元のカッスルメインパーキンス、「カッスル」は英語で「Castle」と書きます。
日本で英語を習ってこられた方はこれを「キャッスル」と読むでしょうが、オーストラリア英語ではこれは間違いなく「カッスル」と発音します。
ちなみにシドニー郊外に「Newcastle」という街がありますがこれも「ニューカッスル」となります。ガイドブックやその他でもカタカナで「ニューカッスル」と表記されております。
もっというと「I can’t」は「アイ キャント」ではなく「アイ カーント」と発音します。ブリティッシュ系の流れを踏む発音のためです。
と、どうでもいい話はこれくらいにして、何の話でしたっけ、、、。そうだ、ビールでした。
でこのXXXXビターは、カッスルメインパーキンスが造るビールのフラグシップ製品。伝統的なオーストラリアンラガー、人気も絶大。日本のビールの人気レベルで言うと、えーっとどうだろう、キリンラガーとかサッポロ黒ラベル位のランクには位置づけられると思います。
ではこのビールを外観から更に詳しく迫って行きましょう。
XXXX(フォーエックス)ビター 正面。
黄色と赤をメインとした色使い。XXXXの文字、濃い赤色がめちゃんこカッコイイ。
ラベルの一番上に書かれている建物のようなものは醸造所、XXXXのビール工場です。
首周り。「PRIDE OF QUEENSLAND」の表記がある。
オーストラリアンはビールそれぞれのブランドがどの地域に根付いているということを気にして話したりします。
このビールはクイーンズランド州で作られているため「クイーンズランド州のビール」と表現されます。
その誇りがこんな所の表記にも現れていたりしますね。
詳しくはオーストラリアビールガイド、「オーストラリアビールの基礎」のページ内「地域に根付いたビールブランド」の項目をご参考ください。
見にくいがアルコール度数は4.6%。
ビールグラスの絵に1.4と表記があるがこれはスタンダードドリンクというもの。
上から見るとこんな感じ。
王冠にはXXXXブランドのキャラクター、スーツ姿にカンカン帽のミスターフォーエックス(Mr Fourex)が。可愛いおっさんです。
それではグラスに注いでみます。
コポコポコポ~~~っと。
おぉ~。非常に澄んだ液体。やや濃い目の黄色いゴールデンカラー。
泡は思った以上にしっかりと出来上がる。いい意味で期待を裏切られた。
液体を立ち上る泡はそれほど多くなく炭酸は控えめな印象を受けます。
上から見るとこんな感じ。
表面の泡は粗いがその下は思った以上にクリーミーでなめらかな泡があります。
というか泡が白飛びしてて見にくいですね。
私の写真技術はこんなものです。ごめんなさい。
では次に味わい迫っていきますがまずは香りから。
「クンクン。ス~~~~ッ(鼻から息を吸い込む音)。」
あれ??!!甘いぞ?
というのが第一印象、過去に何度も飲んでいるがこんなにおいだったのかと改めて認識した。
全体的に強くはないが第一印象はハチミツやパイナップルのような甘いさわやかな香り。
その後に僅かなホップヒント。麦芽の香りはあまりなし。
そして大手ビールメーカーにはありがちなややメタリックな印象。
もっと穀物っぽいワイルドなものを想像していましたが、かなりやさしく柔らかい印象。
にじゅう丸です。
「グビっ!ズビズビズビ、、、。ごっくん。。。スーン(鼻から息を 抜く音)。」
あぁ。やっぱこっち系か~!
香りの印象をそのまま持ってきているんだなぁ~!!
なるほどぉ~~。
というのが最初の印象。
まずはグビ飲みするとオーストラリアンっぽいビール感は非常にある。
その上でワイルドさ、つまり麦芽や穀物感はそれほどなくほのかな甘さを演出したという感じだ。
苦味は最初から終わりにかけてあまり強くなく、後味にそっと置きましたいかがでしょうかと語りかけてくるもの。パンチのあるソレではない。
それでもミネラルを思わせる輪郭のある苦味だ。辛口で切れ味もなかなかよい。
上記の通り最初にかいだ香りをそのまま味わいにした。そんな印象を受ける出来ばえだ。
ボディーとしてはそれほどなく、全体的にやや弱い。芳醇な旨みは感じさせること無くやはりノドゴシで飲ませるビール。
それでも物足りないかというと決してそうではなく狙ってこの味を演出しましたよ。好きな人は是非どうぞ。結果多くの人々が好きでした。そんな印象を受ける。
そしてクドいようだが、オーストラリアンテイストは忘れていない。
我々日本人からして残念なのはビールの名前に「ビター」と付くのだからもっと苦くてもいいのではないかというところくらいか。
ただ、オーストラリアのビールで「ビター」と名が付くものはラガービールを指すことがほとんどであるからそれも仕方ない事でしょう。
私個人としてはこのビールはうまくて好きである。
それが証拠に一口飲んだ時に「うまい。」と言っていたのだ。
だからわたしはこれからもXXXX(フォーエックス)ビターを飲み続ける!
オーストラリアばんざーい!!
ありがとうXXXX(フォーエックス)ビター!
これからもXXXX(フォーエックス)ビター!